虫グルメフェスで先行販売した新しい昆虫コーヒーシリーズですが、近日中にバグズファームよりリリース予定です。
そこで、今回の開発ストーリーを紹介します!!!
コオロギコーヒーをクラウドファンディングで開発し、取り扱いを始めていただいた折に、昆虫コーヒーシリーズを一緒に作ってみませんか?」とお声をかけていただいたのが、クラウドファンディングにもご支援いただいた昆虫食の通販で有名なBugsFarmの中村純社長です。
同じタイミングで、地元・関西の焙煎所「WAKOコーヒー」さんより、連絡をいただき、「コオロギコーヒーをぜひ飲んでみたい、うちもYouTubeをやっているので一緒にコラボしてみませんか?」とお声がけをいただきました。
WAKOコーヒーさんは、大阪・富田林を中心に3店舗を構える昔ながらの焙煎所。全国のカフェから委託販売を受注している確かな技術をお持ちです。
その若きエースであり、スペシャリティーコーヒーのテイスティングや焙煎の資格も持っている研究熱心な荻原駿さんと出会いました。
ブレンドのアドバイスをWAKOコーヒーさんとYouTubeを撮りながら研究し、BugsFarmに提供いただいた「カイコ」「バッタ」を新たにコーヒーにブレンドしてみました。
また、今回、コオロギコーヒーについても、今後もっと普及を目指すために、日本人により親しみのある「深煎り」を主体としたサントスとブレンドすることで、クラウドファンディングで開発した「中煎り」との違いを今度は「コオロギ」ではなく、「コーヒー」で感じてもらえるように工夫しました。
より、日常の飲み物として、僕の大好きなコーヒーの産地のためにできることとして、sanwa coffee worksの西川隆士オーナーから教えていただいた「コーヒーの産地の疲弊」に対する一つの答えとしての代替材料の使用の推進。
そして、毎日新聞の特集記事の取材に来ていただいた経済思想家・齋藤幸平先生の提唱する真に環境に優しい資本主義とは何かについて記した著書「人新生の資本論」への僕なりの提案として、これまで昆虫食を通じて関わっていただいた皆さんから学んだ様々な視点を、新しく作ったコーヒーに込めて、皆様にお届けします!!
商品開発の際に撮影した動画でブレンドの解説をしていますのでご覧ください。
昆TUBEちゃんねる動画 WAKOコーヒーとのコラボ動画
前編
後編
カイココーヒー(グアテマラ)
(コンセプト)
- グアテマラコーヒーは果物を思わせるやや強い酸味と、花のような芳しい香りが特徴的。複雑な味わい・香りを有する上品なコーヒーです。日本では昔から知名度も高く人気のある銘柄で、セブンイレブンの上級モデルでも使われています。
- グアテマラで生産されるコーヒーの95%以上が水洗式と呼ばれる処理で生産されています。水洗式ではコーヒー豆を加工する際、コーヒーチェリーの果実部分を洗い流してしまうため発酵による風味生成が少なく、果実味のある酸味がシャープに出やすい傾向があり、個性を感じやすいと言えます。
- コーヒー農園のほとんどはシェードツリーを用いた日陰栽培方式を採用しています。強い日光に晒されることで発生する葉焼けを防ぐほか、生育のスピードをコントロールする狙いで採用される方式です。日陰となる木を農地内に植える必要があり、面積単位でのコーヒー生産量が落ちてしまうため、贅沢な生産方法であるとも言えるでしょう。設備投資の大きい水洗式の加工場やシェードツリーを持つ農園が多いことから見ても、グアテマラという国でコーヒーがどれだけ大きな産業かが見て取れます。
- 果実実や特徴が出やすいグアテマラを、同じく「桑の葉」のみを食べて育つカイコにあわせています。カイコは、昆虫の中で癖のある風味。好き嫌いが分かれますが、出汁は「アクアパッツァ」のような豊かなコクに桑の葉の爽やかさが感じられます。
バッタコーヒー(コロンビア)
(コンセプト)
- コロンビアは、古くからコーヒーの生産が行われていました。ブラジルと差別化を図り、高品質なコーヒーの生産を目指す方向で栽培が進められています。
- 2011年にはコーヒー豆栽培地域の景観が「世界文化遺産」として登録され、伝統的な生産技術などが認められています。
- コロンビアのコーヒーは、甘みと苦味が注目されることが多いです。強めで癖の少ない苦味はブレンドベースにも扱われることが多く、深入りのコーヒーが好きな人には一際人気の高い豆と言えるでしょう。また苦味に付随する甘みも感じやすく、少し低い温度でじっくり抽出するネルドリップなどで重厚なボディを楽しむこともできます。
- 日本でも有名な「エメラルドマウンテン」はコロンビアのコーヒー豆です。コロンビアで栽培されるものの中で、約3%しか取れない厳選されたコーヒー豆を指します。
- 甘い香りと深いコク、フルーティな酸味が特徴です。コロンビアの豆は、「力強い苦味」と「豊かな甘み」が特徴であり、ブレンド豆にもよく用いられ、バランスが取れて日本人に受け入れられやすい味わいです。
- 特に昆虫の中でも「甲殻類」の特徴が感じられやすく、比較的入口として食べたことのある方も多いバッタ。大地の草原で草を食べて育ったトビバッタにコーヒーらしい苦みを加え、バランスよく仕上げました。パッケージの赤みは、バッタをゆでるとエビのように赤くなるからです。知ってました?!
- コオロギと並んで、初心者でも受け入れていただきやすい入門商品となっています。
コオロギコーヒー(ブラジルサントス・ダークロースト)
(コンセプト)
- ブラジルはコーヒー豆の生産量が世界でNo1であり、世界の1/3のコーヒー豆はブラジルで取れると言われています。一般的にブラジル産のコーヒー豆は全体的に苦味が少なく、さわやかな酸味があります。また、味のバランスが良くて、他のコーヒー豆と混ぜてブレンドしやすいのも特長です。
- コーヒーを今までにあんまり飲んだことのない初心者はブラジル産のコーヒーから飲み始めることがよく勧められています。
- クラウドファンディングのオリジナル版は、このバランスのよいサントスの中煎りに合わせ、スターバックスコーヒーやコンビニコーヒーなどの主流である日本人が慣れている「深煎り」ではなく、酸味が感じやすい焙煎としていました。コオロギの風味が引き立つブレンドでブラックのコーヒーが苦手な方でも飲みやすい仕上がりとなっています。
- かたや、今回の「やや深煎り」は、日本人が古くから親しんできた「ザ・コーヒー」ですので、普及版として、オリジナル版と差異を設ける形で新たに開発しました。コーヒーを普段から飲む方にはより受け入れやすいブレンドとなっていると思います。
- 同じ産地の豆でも、焙煎の違いや、焙煎士の違いにより変わるコーヒーの香りや味を比べてみていただければと思います。
近日中に、バグズファームさんで販売予定です!!!