昆虫食コラム

近畿大学を卒業します・卒業にあたってこれまでの昆虫食活動を振り返って

先日、卒業式があり、無事に大学を卒業することができました。

卒業式には、安倍晋三元首相が登場してちょっとしたサプライズでした(実は、農学部は奈良キャンパスにあるのであまり関係がないのです。笑)

【近畿大学卒業式】元内閣総理大臣 安倍晋三氏によるスピーチ全文 | Kindai Picks

4月から、大学院に進むに当たって、これまでの活動を振り返り、決意を新たにしたいと思います。

高校生の頃から昆虫食に目覚めました。

いつも取材を受けるときにお話ししているのですが、当時の生物の先生は少し変わった先生で、「しまうま」とか「トド」とか、普段口にすることのないことがない面白い食材をよく持ってきてくれました。

その中で「イナゴの佃煮」がありました。

そもそも、昆虫に対してあまり得意なイメージがなかったので、「こんなの食べるの?マジで?」と思って恐る恐る口にしたのですが、それがビックリするほどおいしかったのを覚えています。

そこから、「ほかの昆虫はどんな味がするのだろう?」と興味がわいてきました。

僕の住んでいる奈良県斑鳩町は、自然豊かな場所ですから、山に入っていろんな昆虫を採取して食べました。

当時は、何が食べられるのか、何が美味しいのかもよくわからないので、本当に手当たり次第でした。

調理の方法もよく知らないわけで、茹でるか、揚げるか、くらいしかわかりません。

それこそ、絶対にダメと言われていますが、生食も試したことがあります。

「テントウムシ」「アリジゴク」「アゲハチョウ」など、「昆虫食」の世界では決して誰も手を出さないようなものもそもそもわからないのでいろいろ試しました。

昆虫食の世界では絶対手を出してはいけないと言われる「ハンミョウ」を食べそうになって間一髪助かったこともあります。

ほかには、ペットショップで「ミールワーム」を購入して素揚げして、学校に持っていって、みんなに食べてもらったこともあります。

間違いなく「おかしなやつ」だったに違いありません。

そのまま、近畿大学へ進学し、2年生の頃に、転機が訪れます。

地元で内山昭一先生のイベントがあり、参加することになったのです。

虫を食べて暮らす15│昆虫食通販 バグズファーム (bugsfarm.jp)

内山昭一さんの「昆虫食入門」はこれまでもずっと読んでいて、参考にしていました。

何かこういう発信をしたり、活動をしたり、自分でもできないだろうかと思っていたところですので、先生にいろいろお話を伺いました。

そして、はじめたのがYouTubeです。コロナ禍でも何ができるのかなと思って始めたのですが、今みると、幼く見えますね。笑

そして、夏に、コロナが少し落ち着いたタイミングでイベントを行うとともに、デビュー作でもある「コオロギコーヒー」を作りました。

近大生・ハタチの挑戦!昆虫食をもっと身近に!コオロギコーヒーで未来をお届けしたい – CAMPFIRE (キャンプファイヤー) (camp-fire.jp)

この頃から、多くの方に注目していただけるようになりました。

斎藤幸平の分岐点・ニッポン


とりわけ、転機となったのがこちらの記事です。
クラウドファンディングは無事、達成し、その後、イベントに呼んでいただいたりと活動の幅が広がりました。特に印象に残っているのが、虫グルメフェスです。

2021年からは、春・夏と本当に多くのイベントをさせていただき、秋に「コオロギ餃子」のクラウドファンディングを行いました。

「コオロギ餃子」で昆虫食はネクストステージへ!近畿大学・現役大学生の挑戦! – CAMPFIRE (キャンプファイヤー) (camp-fire.jp)

一度成功しているがゆえに、再チャレンジするのは勇気がいりましたが、このクラウドファンディングでは、新たに様々な方との出会いがありました。

そして、キャンプファイヤーからお声がけいただき、初めてのビジネスコンテストにチャレンジしました。

それが、このK,D,C,,,FOOD CHALLANGEです。クラウドファンディング賞をいただきました。

一見、頑張っているように見えるかもしれませんが、友達が、楽しそうに「大学生らしい日々」を満喫している様子をSNSに上げているのをみて、何度もやめようと思ったことがあります。

けど、続けてきてよかったと思っています。

決して体験できないことや、会うことのできない人、いろんな経験を積ませていただきました。

さらに、2022年、後輩からは、「近畿大学のアカデミックシアター」で万博を目指して活動をしたいので、ぜひ代表に就任してもらえないかと打診されました。

それが、このNEXT GENERATION FOODです。

いままで、なんとなく個人で活動を行ってきたわけですが、一緒に活動してくれるメンバーが20人も増えました。

さて、就職した方がいいのか、大学院へ進むのがいいのか、いろいろ考えていたのですが、せっかくここまでこれたので、何か形に残すことができないだろうか、ということをあと少し考えてみたいなと思っています。

卒業論文では少しだけ昆虫食の今後をテーマに書いてみました。
そこで触れたのが「需要の喚起」に関するものです。いくつかエッセンスをお話しします。

まず、「昆虫食」という表現に関するジレンマです。
「昆虫食」と行ったほうが注目されるんですよね、それは取材を受けていて本当によく感じます。
かたや「昆虫」と言った時点で拒否反応が出て終わってしまうことも多々あるんですよね。
実際に食べたらわかると思うんですが、食材として、こんなのもありかなと思っていただけると思います。
「昆虫食」といったら注目されるが、「昆虫食」の枠のなかに閉じこもってしまい、市場が狭くなってしまいます。
「コチニール色素」というものがありますが、カイガラムシという気持ち悪い虫から抽出された成分です。
少しニュアンスが異なるかもしれませんが、「蜂蜜」もある意味では昆虫由来のものです。
こういったところまでたどり着く必要があります。

そして、もう一つが、「普及・啓発」に関しての想いです。
よく、「コオロギの養殖を始めました」とか「コオロギ○○」を作りました、という話をよく聞きます。
どんどんやればいいとは思うのですが、「それって需要あるの?」という根本的な疑問があります。

需要を喚起するような取り組みを行わないといけないと痛感しています。

過去行ったクラウドファンディングの購入者には「初めて」という方がたくさんいらっしゃいました。

しっかりと説明し、趣旨に賛同いただけたものと思っています。

需要がないのに、企画しても意味がない、そう思っています。

活動を続けていく中で、いつもイベントに来てくれるファンも少しずつ増えてきました。

しっかりとブランディングをしながら、需要を喚起していけるようなそんな活動が必要なんじゃないか、というのが論文のざっくりした結論ですが、春から延長戦、必ず形にして、昆虫食で世界を変える活動を行っていきたいと思います!!

これまで多くの方との出会いがあり、地域の皆様を始め多くの方に支えられてここまで来ました。

改めて感謝申し上げます。今後も応援よろしくお願いします。

2022.3.30 昆虫食活動家 かずきこと清水和輝