埼玉県のとある竹林にしか生息しない謎のセミがいるらしいと聞いて出かけてきました。
まずは、この鳴き声をお聞き下さい。
何とも言えない、不快?な音。
機械音と表現されるこのセミの鳴き声、日本では聞き慣れませんが、実はある特定の地域で見られるセミです。
セミの鳴き声を聞くと、美味しい季節が来た、と言いたいところですが、どうもこの鳴き声は美味しそうではないですね。笑
みなさんのご存知のセミと言うと、だいたいこれではないでしょうか?
アブラゼミ
日本で最も一般的なセミです。(世界的には、透明でない羽は珍しいそうです。)
油で揚げたような鳴き声がするからアブラゼミというそうです。
他に日本で標準的なセミはおそらく次の5つでしょう。
ニイニイゼミ
比較的早い時期に出て、小型のセミ。
保護色のせいか、木に止まっていても見つけにくい。
ちなみに、昆虫食の世界では日本で最も美味とされます。笑
※実際、幼虫の燻製をいただきましたがこれはもう手が止まりません。笑
クマゼミ
日本最大のセミ。真っ黒な体に透明な羽が特徴。
主に西日本を生息地とするが、温暖化の影響により、東日本でもみられるようになってきたとのことです。
ヒグラシ
比較的山間地に生息し、日の出前や日の入り後、薄暗い山間地で鳴きます。
田舎とはいえ、僕の住んでいる奈良県ですら、市内では滅多に鳴き声は聞けません。
ミンミンゼミ
森林性のセミで山間部に生息。都心ではほとんど鳴き声は聞かれません。アブラゼミとほぼ同じ大きさ。
こちらも、市内では滅多に聞くことができません。
ツクツクボウシ
夏の終わり頃から鳴き声が聞こえるセミ。やや小型。
わりと奈良では市内でも聞こえます。
ちなみに、僕の住んでいる奈良県の奈良公園の奥、
春日山原始林には『ヒメハルゼミ』という珍しいセミがいるそうです。
前置きが長くなりましたが、実は先ほどの鳴き声のセミ、どうやら外来のセミらしいのです。
その名は、通称『タケオオツクツク』。正式には、プラティロミア・ピエリというそうです。
元々は中国からのセミだとのことで、埼玉県川口市の安行地区の竹林で生息が確認されたのが2010年代に入ってからということで、比較的新しいセミです。
特定の地域のみに定着していますが、埼玉以外にも、愛知県や神奈川県でも確認されているとのことです。日本の竹林ではセミはあまり見かけませんので、在来のセミと分布地域が重ならないのも原因かもしれません。
このセミですが、とにかく大きい。
イメージで言うと、クマゼミくらいの大きさのツクツクボウシといった感じでしょうか。
美味しいのかどうかはわかりませんが、「たべごたえ」はありそうです。笑
ツクツクボウシは、難波のロックスターでいただいたことがあるのですが、アブラゼミやクマゼミのように殻が固くなく、美味しかった気がします。
ということで、みんなで埼玉県に採取に行こう!!ということになりました!!!
採取のメンバーの皆さんです!
V-Tuber準備中の魎爬ケイさん
何かよくわかんないですけど、本格的っぽい!!!
さあ、セミ取り界隈では有名な竹林に到着です。
(続きは次回です)