昆虫食コラム

特定外来生物・クビアカツヤカミキリに注意!!

最近、国内で樹木を枯らす原因となっているこの虫をご存じでしょうか?

「クロジャコウカミキリ」とも呼ばれ、サクラやモモの木を食害する害虫であり、日本では2018年(平成30年)1月に環境省により特定外来生物に指定されています。

カミキリムシの幼虫は、樹木の中で生木を食べて育ちます。

特にこのカミキリムシは、モモが大好き、モモがなければサクラ、サクラがなければ梅、だそうで、サクラの中では特にソメイヨシノが狙われやすいのだとか。

若い木より、あるていど幹の太い木が狙われるようです。

今回、神戸の樹木医の皆さんと一緒に、捕殺に伺いました。

農薬の会社、行政の関係者から大学の先生まで様々な専門家が集まりました。

今回は、環境省の許可も得ており、一部は生体のまま持ち帰り、実験に使われます。

こちらは、アクセルフロアブルという農薬です。200倍程度に希釈して、霧吹きで吹き付けます。

サクラの木を中心に、今回は大阪・堺市の公園を中心に、大阪狭山市、羽曳野市、河内長野市、富田林市などを回っていきます。

木の根元をご覧ください、なんだか木くずのようなものが見えませんか?

大きな枝(右側)には葉がついておらず、損傷して枯れています。

拡大します。

これが「フラス」と呼ばれる幼虫の木の食べかすと糞です。

これが目印ですが、慣れてくると、「麝香(ジャコウ)」の香りが漂います。

この匂いはオスがメスを誘い出すフェロモン。

6月中旬~7月にかけて羽化し、交尾してなんと300個近くもの卵を産みます。

いました!!

防虫ネットも何のその、赤色の模様が目印、非常に見つけやすいです。

このほかにも、300匹ほと捕殺です。

残念ながら幼虫は見つけられませんでしたが、サクラの木を食べて育っていますので、きっと美味しいんじゃなき穴と思っています!

活動中、地域の皆さんにも啓発をさせていただきました。

皆さんも見つけたら捕まえてください!!