昆虫食コラム

コオロギコーヒー・クラウドファンディングから1年経ちました!

1年前の今頃、世界はコロナ禍の始まりの真っ只中。

そんな中、僕の活動は奈良で産声をあげました。

この活動を始めるにあたって、何か自分のオリジナリティあふれる昆虫食の入門商品をつくりたい。

しかし、いきなりはじめても誰も話を聞いてはくれない。

そう思ってコロナ禍の中でもはじめられることは何かと考えてたどり着いたのがYouTubeでした。

このときまだ20歳

本来、借りるだけでもお金のかかるレストラン、普通では知り合えるはずもないミシュランの星つきレストランで修行を積んだシェフ。

昆虫を食べるおかしな大学生に協力してくださった地域の皆さんのおかげで始まったのが、一見、謎の昆虫クッキング。

昆tubeちゃんねるというグループも、昆tuberという肩書きも、みんなが知恵を絞って僕につけてくれたものです。

初めての動画を投稿したときにたまたま先輩のツイートがバズっていたので、僕のYouTubeを宣伝してくれたおかげで初めての動画は再生も1,000回をすぐに超えるという幸運に恵まれました。

そして、YouTuberという冠を手に、はじめたクラウドファンディングです。

近大生・ハタチの挑戦!昆虫食をもっと身近に!コオロギコーヒーで未来をお届けしたい – CAMPFIRE (キャンプファイヤー) (camp-fire.jp)

このクラウドファンディングには、大きな武器が3つありました。

①サンワコーヒとのコラボ

・僕が長年通っていたからという理由だけで協力してくださいました。

クラウドファンディング前に撮影した写真

・OEMは受けない、取材も受けない、地域に愛されることが全てという徹底した経営理念をお持ちの尊敬するオーナーです。

②国産のフタホシコオロギ

・無印良品と同じ材料。

グリラス鳴門ファームエントランスにて


・まさに、コオロギせんべいが世の中にインパクトを与えた直後の出来事でした。

③応援してくれる大人たち

・昆虫食の重鎮・内山昭一先生、僕のゼミの教授である松野裕先生、そして、いまやベストセラー作家でもある経済思想家の斎藤幸平先生です。

初取材がいきなり全国紙面!!

・コロナを理由にせず、歩みを止めることなく、できることを必死にやっていたからこそ、毎日新聞の全国版に一面まるまる掲載されました。奇跡です。

・内山先生に報告したら、すぐにコンビニ走って読んでくれたそうです。

そんなコオロギコーヒーですが、商品としてのこだわりは2つあります。

コーヒーへとコオロギへのこだわりです。非常にシンプルですが当たり前ですよね。

【コーヒーのこだわり】

コーヒーは、数ある豆から、コオロギの特徴を最大限に感じられるように、あえてあまり特徴がない『ブラジルサントス』という極めてオーソドックスな豆を使っています。

今は深煎りも作ってはいるものの、おすすめは中煎りです。
コーヒーの酸味がまろやかになるのを感じられる絶妙の割合をブレンドしています。
何回も飲み比べてたどり着きました。
コオロギが多すぎてもいけないし、少なすぎてもわからない。
思っていたよりたくさん入っていて、少し原価は高くなっているんですが、味わいを優先したいなと思いました。

よく、『タンパク質などの栄養は入ってるんですか?』と聞かれるんですが、『わかりません』と答えています。笑
だってわからないもん!というのは本当なんですが、そうではなく、これは、『体験』や『啓発』のための入門商品なので、そこは特に意識はしていません。
特にコーヒーは抽出していますから、コオロギパウダーを使ったお菓子のように直接取り入れることができません。
多少は何らかの成分が入っているかもしれませんが、健康が大きく増進するようなものではないでしょう。
だからコオロギやクリケットのコーヒーに栄養が入ってるといった謳い文句があったとしたら、よく根拠を確認してみた方がいいです。
誇大な表現には惑わされないようにしましょう。
昆虫食の普及を目指しているがゆえに『昆虫はスーパーフードである』といった安易な表現を使うことには慎重になりたいと思っています。
コーヒーはそもそも嗜好品ですから。

【コオロギのこだわり】

国産のフタホシコオロギです。

一般的にヨーロッパイエコオロギは淡白な味わい、フタホシコオロギは味わいが濃い、と言われますが、コオロギを感じていただくために濃い方を選択しています。
内山先生にも開発にアドバイスもらいました。

いまは、開発に合わせていろんなパウダーを使うことはありますが、このオリジナル版には今でも徳島産のフタホシコオロギのみを使っています。

そして、この徳島産のフタホシコオロギ、取引先のアドバイスなども踏まえて、コオロギコーヒーのためだけにグリラスさんに無理をお願いして、特別な粒子に加工していただいています。

コーヒーの粒子に合わせて粗挽きすることで、スムーズにドリップできるのです。

だから、たまに羽や足が粗挽きで入っていますがそれはご愛嬌です。笑

そんなこだわりと僕の活動の想いがたくさん詰まった唯一無二の商品です。

コオロギコーヒーは、昆虫食を代表する以下の3社などで購入できます。

昆虫食の通販【バグズファーム】 – 日本最大級の品揃え! (bugsfarm.jp)

昆虫食のTAKEO|通販、実店舗、製造、養殖、研究

bugoom大名店|昆虫食ならbugoom【バグーム】

この商品のおかげで、昆虫食の世界で認知していただけて、たくさんの仲間もできました。

東京駅構内で開催された虫グルメフェスにて

FUTURENAUTの櫻井くんと、うつせみテクノの秋山くんは、この活動を通じて仲良くさせていただいている信頼できる昆虫食フレンド?です。

FUTURENAUTでも、コオロギコーヒーを取り扱っていただいています。

FUTURENAUT フューチャーノート 未来食のオンラインショップ │ クリケット(コオロギ)など昆虫由来の加工食品・お菓子を扱う未来のフードショップ

うつせみテクノでは、現在クラウドファンディングに挑戦中です!!

昆虫食普及に向けて、初心者でも食べやすい商品を企画・開発・販売がしたい!! – CAMPFIRE (キャンプファイヤー) (camp-fire.jp)

ちなみに、6月4日の虫の日?に、某企業と共同で取り組んで開発したコオロギコーヒーが発売予定ですので、またご紹介します!!