昆虫食コラム

17年ゼミについて解説します!!

今年は、アメリカで17年ゼミが大量発生するとYahoo!ニュースで見ました。以前より、存在は知っていたのですが、改めて興味がわいてきたので、ネットの情報や辞典などから情報を集めてまとめてみました。

大量発生と言えば、サバクトビバッタも挙げられますが、セミの場合は、農作物系の被害何かはなさそうです。

騒音はありますけど・・・短期間ですし。

人間が地球を支配する現代において、どうしようもないくらいの生き物が大挙して発生するって、何だか頼もしく思ってしまうのは僕だけでしょうか?

周期セミ

毎世代、正確に17年または13年で成虫になり大量発生するセミである。その間の年にはその地方では全く発生しない。ほぼ毎年どこかでは発生しているものの、全米のどこでも周期ゼミが発生しない年もある。周期年数が素数であることから素数ゼミともいう。

17年周期の17年ゼミが3種、13年周期の13年ゼミが4種いる。なお、17年ゼミと13年ゼミが共に生息する地方はほとんどない。

「周期ゼミ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。2021年5月19日15時(日本時間)現在での最新版を取得。

赤い目玉が特徴です。日本では見かけないタイプですね。
こんなに止まっている木、日本ではみかけませんよね

日本のセミとの違いは、成長までの時間がかなり長い点ですね、17年って、世界中の昆虫の中で一番長いんじゃないか!?ってくらいですよね。

※ちなみに、世界一の寿命を持つ昆虫は、オーストラリアのシロアリで100年だそうです、意味わかんない・・・

さて、今回、周年セミを調べている中でキーワードとして出てきたものが「素数」です。

17年、13年などの周期で大量発生するのは事実として理解するのですが、やはり、「どうして」と気になりますよね。

17年ごとに出てくる、13年ごとに出てくるということで、理屈の上では、17年セミは17群、13年ゼミは13群いることになりますが、実際は絶滅してしまったものもいるそうで、17年ゼミは12群、13年ゼミは3群だそうです。

素数とは、1 より大きい自然数で、正の約数が 1 と自分自身のみであるもののことを差します。

仮に、周期が12年のセミがいたとすると、12は、2,3,4,6など様々な数で割り切れてしまうため、いろんな種のセミと同じタイミングで発生してしまいます。そうすると、競合相手も多く、生き残りにくくなってしまいます。

進化の過程において、いくつか仮説があるそうです。

(1)氷河期の影響で木の根に栄養が行き届きにくくなったため、成長までに時間がかかるようになったため、結果として10年以上成長に時間を要するという説

(2)成長に時間を要するため、そろって同じ場所に生まれるようにしないと、交尾相手が見つけにくくなるため、時間を合わせて同じ場所で羽化する種だけが残ったという説。

(3)13年もしくは17年という周期で発生する種だけが、違う周期で発生する他のセミとの競合や交雑を免れて生き残っていったという説

進化の過程の中で自然淘汰されたのが現在の状況であるとすると、なるほど、数字の謎も納得ですね。

今年の17年ゼミは数ある群の中でも最も数の多いBroodXという群が羽化する年だとか。

鳥が捕食しきれないほど羽化することで生き残りを図る、種としての生存戦略でもあり、今年は数十億匹が羽化するらしいです。

コロナ禍でなければ、マジで見てみたいですね。

街中が食材だらけ!!!!笑

しかし、実は、13と17の最小公倍数は、221年なんで、もしや!?と思ったら、何と2024年はバッティングするとのこと!!

生きている間に世紀の瞬間を見れる可能性があるなんて・・・アメリカ行きたい!!笑

簡単な英語のドキュメント動画見つけたので紹介します!!

今年の夏は「セミ」に特化してイベントを企画していますのでお楽しみに!!